ブレイク ブレイド | |||||||||||||
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ジャンル | 巨大ロボット漫画 | ||||||||||||
漫画 | |||||||||||||
作者 | 吉永裕ノ介 | ||||||||||||
出版社 | 発行:フレックスコミックス 発売:ソフトバンククリエイティブ | ||||||||||||
掲載誌 | 月刊少年ブラッド→FlexComixブラッド | ||||||||||||
レーベル | フレックスコミックス | ||||||||||||
発表号 | (少年ブラッド)2006年10月号 - 11月号 (FCブラッド)2007年1月17日 - 連載中 | ||||||||||||
巻数 | 既刊10巻 | ||||||||||||
小説:ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆- | |||||||||||||
著者 | 谷村大四郎 | ||||||||||||
イラスト | 椿春雨 | ||||||||||||
出版社 | ソフトバンククリエイティブ | ||||||||||||
掲載サイト | GA Graphic | ||||||||||||
掲載号 | 2010年4月16日 - 連載中 | ||||||||||||
巻数 | 未刊行 | ||||||||||||
その他 | メカニック設定:柳瀬敬之 | ||||||||||||
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映画:ブレイク ブレイド 第四章「惨禍ノ地」 | |||||||||||||
監督 | 総監督:アミノテツロ 監督:羽原信義 | ||||||||||||
制作 | Production I.G、XEBEC | ||||||||||||
封切日 | 2010年10月30日 | ||||||||||||
上映時間 | 50分 | ||||||||||||
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『ブレイク ブレイド』は吉永裕ノ介による日本のロボット漫画作品。及びそれを原作にしたアニメ・小説。無料ウェブコミック誌『FlexComixブラッド』にて連載中。略称は「ブレブレ」など。
単行本の累計発行部数は、第10巻発売時点で150万部を突破している[1]。
『月刊少年ブラッド』(発行:モビーダ・エンターテインメント、発売:ソフトバンククリエイティブ)2006年10月号から連載開始。しかし同誌が2006年11月号を以って休刊したため、他の連載作品と共にYahoo!コミック内の無料ウェブコミック誌『FlexComixブラッド』へ移籍し2007年1月17日より連載を再開した。以後、月1回のペースで連載されており、第1話と最新話を無料で閲覧可能。また出版元であるフレックスコミックスのウェブサイト『FlexComix Web』でも2009年10月26日より無料で再配信されている。
作者にとって初のロボット漫画であり、この作品からペンネームをそれまで使っていた吉永裕介から吉永裕ノ介へと変更した。2009年7月8日(第31話更新日)にアニメ化が発表され、2010年5月29日より全6部作の劇場版アニメが順次公開。また、劇場版アニメの公開を記念して2010年4月16日より『GA Graphic』にて外伝オンライン小説『ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆-』が連載中である。
当初(単行本1巻のタイトルロゴ等)は片仮名の下、または横に『BREAK BLADE』と表記されていたが、2巻以降は消滅している。またアニメ版タイトルには、「壊れた刃」という意味の『BROKEN BLADE』が併記されている。なおアニメ版公式サイトのURLは『breakblade』である。
地中から化石燃料が採れないクルゾン大陸。ここに住む人間はすべて、個人差はあるものの生まれつき石英に命令を与える能力である「魔力」を持っていた。人々は石英を利用して照明や熱源、機械の動力として活用。そして人型兵器魔動巨兵(ゴゥレム)を造り出した。
そんな世界で魔力を持たない希有な存在のライガットは、ある日、士官学校時代の親友で現クリシュナ国王のホズルに召喚される。同じく士官学校時代の親友で現クリシュナ王妃のシギュンから知らされたのは、軍事大国・アテネス連邦の領土侵犯と、その前線部隊の隊長が3人共通の士官学校時代の親友で、アテネス軍総司令官の弟・ゼスであるという驚愕の事実だった。さらにアテネスは降伏条件としてホズルやシギュンら王族の処刑を要求していた。
動揺するライガットを、ホズルは石英採掘場に案内する。そこにあったのは、古代人が作ったロボット古代(アンダー)ゴゥレムだった。動力用石英が搭載されておらず、誰1人動かせなかった古代ゴゥレムだが、敵の襲撃に巻き込まれたライガットが偶然にも起動に成功。操縦することになる。成り行きでゴゥレムの操縦者となったライガットは、ゼスとの話し合いに臨むが、降伏条件を知らされていなかったゼスとの交渉は決裂。ライガットは逃亡中に現れた敵兵と交戦するが、自分の躊躇いが原因で味方兵も死亡してしまう。
過酷な現実を目の当たりにしたライガットは一度は田舎に帰ろうとするが、ホズルが降伏条件を飲もうとしていることを聞き、軍に入隊した。「デルフィング」と名付けられた古代ゴゥレムの専属操縦者となったライガットは、初出撃で敵兵のクレオを捕虜にしたものの、ゼスには逃げられてしまう。ライガットは新たに編成された第一独立戦隊の一員となるが、そこには危険人物として監禁されていたジルグも加わる。
その頃、クリシュナの国境でアテネスの本隊との戦いが激化。さらに、戦争の天才として恐れられる敵将ボルキュスが動き出した。クリシュナの名将トゥルが戦死し、バルド将軍の隊もボルキュスの部隊に追い詰められてしまう。しかし、強化されたデルフィングを駆るライガットの活躍によってバルド隊は窮地を脱し、さらに撤退を始めたボルキュス隊をジルグが単機で迎え撃つ戦果を上げる。
その後、撤退したボルキュスの部隊はライガットの村に向かっていた。弟のレガッツを救うため、ライガットは命令を無視して単身ボルキュス隊を追い、ボルキュスとの一騎打ちに持ち込む。敗北し鹵獲されてしまうが、部隊長のナルヴィの機転で脱出に成功する。ジルグも別働隊をやはり単機で殲滅させたが、突如ライガットに決闘を仕掛けてきた。戦いを終えた後、魔力を持たないライガットと、才能あるが故にすべてに退屈しているジルグとの間で、奇妙な友情が芽生えた。
その間、敵のスペルタ部隊に囲まれ、ジルグがまたも単機で殲滅する活躍をするが、乗機は大破しデルフィングも谷底へと落ちてしまう。彼らを捕らえたボルキュスはデルフィングの搭乗者の処刑を決めるが、ジルグはライガットを庇い処刑されてしまう。クリシュナの要請で捕虜交換と20日の停戦協定が結ばれ、ライガットは王都へと帰還するが、その胸にはボルキュスへの激しい復讐心が渦巻いていた。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 登場人物
作品の人名や用語は、ギリシア神話・北欧神話から取られていることが多い。
踊るための最良の方法の世界
[編集] クリシュナ王国
- ライガット・アロー
- 声 - 保志総一朗
- この作品の主人公。身長174cm。25歳。
- 弟のレガッツ共々、100万人に1人の確率で生まれると言われる魔力無者(アン・ソーサラー)であり、魔力を持っている事が普通のこの世界では、機械や生活用品の一切を使えない彼らは「能無し」と差別されて生きてきたが、普通人では起動させられなかったアンダー(古代)ゴゥレム「デルフィング」を動かせたことで人生が一変する。
- 後天的な魔力の顕現を最後まで諦めきれなかった父親(故人)の尽力により、隣国アッサムの国立士官学校にて教えを受けていたことがあるが、後に金銭的事情で学校を中退している。
- そこで出会ったホズル、シギュン、ゼスら4人で「問題児4人衆」を形成しており、軍事大国総司令官の弟(ゼス)と一国の皇太子(ホズル)の喧嘩を止められた唯一の人物だった。
- なし崩し的に巻き込まれた戦争と、目の前で起こった敵味方の死に激しく動揺するが、長い逡巡の末、クリシュナ軍に入隊。バルド将軍旗下二等重騎士(後に一等重騎士、准尉重騎士に昇進)として古代ゴゥレム・デルフィングの副責任者兼専属搭乗士となる。
- 後に特別遊撃隊「第一独立戦隊(新生ミレニル部隊)」に編入され、対アテネス戦に望む。
- 初戦から華々しい戦果を挙げるが、故郷の村にボルキュスが進軍した事から始まる一連の戦いで敗北と仲間の死を経験し、ジルグを殺したボルキュスへの復讐を心に強く誓った。王都ビノンテン攻防戦では、多数の敵ゴゥレムを撃破してボルキュスと対峙。激しい死闘の末、ついにボルキュスを取り押さえ殺そうとするが、バルド将軍の指示により一度は矛を収める。しかし、ボルキュスの口から真実を知らされ、感情を抑えきれずボルキュスを殺害した。この後、アテネス軍は総崩れとなって撤退し、文字通りクリシュナを救った「英雄」となった。
- シギュン・エルステル
- 声 - 斎藤千和
- クリシュナ王妃にして天才魔動技術士。身長158cm。25歳。平民出身。
- 王宮の研究機関を取り仕切っており、ファブニルの総合改修や新発明など様々な成果を挙げている。長い金髪と白い肌の美貌の持ち主でスタイルも良いが、近眼で「筋力、運動神経ともに皆無」。
- 出自の件もあり、国民からの人気は高いが、王妃としての自覚と愛想が足りないと噂されている。ライガット曰く「マッドサイエンティスト」または「不感症(どんかん)女」。
- 士官学校時代は魔動工学女子部に所属しており、既にこの頃から三日三晩飲まず食わずで研究室に篭るといった不健康な生活を送っていた。学生の時からライガットへ好意を寄せており、結婚指輪をしていない(これは夫のホズルもである)など、ライガットに対し思いを残しているような描写が多く見られる。ジルク曰く、城内においてライガットを見る目について、噂になっている様子。
- デルフィングの解析を進める中で、魔力を持つ現代人は古代人に末裔として認知されていないのかもしれないという疑念を抱くが、刻一刻と悪化する戦況はそれ以上の調査時間を与えてはくれず、現在はデルフィングの専用装備開発や新型機開発の方に注力している。王都ビノンテン攻防戦における作戦案には強く反対していた。
- アテネスから送られた降伏条件をホズルから渡された離縁書をもらう二日前に知っていた。
- 名前の由来は、北欧神話のロキの妻・シギュン。
- ホズル(クリシュナ9世)
- 声 - 中村悠一
- クリシュナ国王。身長193cm。25歳。フルネームはホズル・ベクト・ギロ・メゴ・キ・テイラ・ペタール・エグザ・ゼーヨダ。
- 王族であることを感じさせない気さくな性格で、臣下や国民からの人望も厚いが、自分の運命を諦めている後ろ向きな所もある。学生時代、王位を継ぎたくないために落第しようとしていた事がある。しかし即位後は政務に励み、貴族特権の撤廃や才能ある者は平民出身者でも高官に登用するといった国政改革を断行。これに反発する貴族連合の反乱を平定して国内を纏め上げた。オーランドのガイン将軍に嫁いた妹が居る。
- オーランドに嵌められて合同軍事演習を隠れ蓑にした隣国アッサムへの派兵を許してしまい、この事で侵略の為の大義名分を手に入れたアテネス連邦から宣戦布告される。勝ち目の無い戦を避けるためすぐに和睦を申し込んだが、クリシュナ征服を企むロキス書記長は条件として王族全員の処刑を提示。ライガットを王都に呼んだのもこの事が関係しており、最後に親友の顔を見たかったのと、シギュンを連れて王都から逃げてもらうためというのが本当の理由だった。民を守るため一旦は条件を呑んで降伏しようと考えるが、ライガットやバルドの諫言を受けて抗戦を決意。外交交渉でオーランドからの軍事支援を取り付けた。ライガットの活躍でボルキュスが討たれ、アテネス軍が撤退した後は、寝る間も惜しんで雑務処理に取り組 んでいた。
- 名前の由来は、北欧神話の盲目の神・ヘズの別読み。
- バルド
- 声 - 菅原正志
- クリシュナ王国の双璧と謳われる二大将軍の一人。常にサングラスを掛けている。
- クリシュナの名将として知られ、魔動戦士としての実力も高い。参謀長とは親友の間柄。判断能力や状況把握に優れ事態への対処も的確だが、根が愚直な為に損な役回りを担う事も多い。一人息子のジルグとは不仲になっている。ライガットに特に目を掛けており、今やクリシュナにとって必要不可欠な存在だと考えている。またライガットには、ジルグに不穏な動きがあれば殺害してくれと頼んだり(断られ、逆に説得される)、プライベートな話(ジルグについて)を聞かせた事もある。クリシュナの降伏条件を知る数少ない存在で、ホズルを守るため徹底抗戦を主張した。王都ビノンテン攻防戦にて、ライガットがボルキュスを生け捕った際には、国益のために殺すなと命じた。
- 名前の由来は、北欧神話のヘズの兄・バルドル。
- トゥル
- 声 - 緒方賢一
- クリシュナ王国の双璧と謳われる二大将軍の一人。
- ドラウプニル(黄金指輪)重騎士団を指揮する。背の低い小太りの男性だが、一般的な高位魔動戦士で5束が限界とされる石英靭帯を6束制御できる魔力量を持つ。慎重なバルド将軍とは対照的に猪突猛進な熱血漢で、無謀な行動を取っては部下達に(主にナルヴィ)度々窘められていた。 孤児院を運営する妻がいるが、子宝には恵まれず実子は居ない。私財のほとんどを孤児院の設立や運営に使っており、国民からの人気が高い。また旗下の騎士団員にもその孤児院出身者が多く、団の士気は高い。大隊を率いてバルドとは別ルートで西部国境線へと向かう途中、討伐軍から先行していたイオ率いる部隊による奇襲を受けて隊はほぼ壊滅。トゥルもニケのギラトスに撃破されて戦死(圧死)したと報告された。その残骸はどういうわけか敵が持ち去っている。
- 名前の由来は、北欧神話の雷神・トール。
- ナルヴィ・ストライズ
- 声 - 井上麻里奈
- ドラウプニル重騎士団の特別戦術顧問。上等重騎士。平民出身。身長165cm。24歳。
- 褐色の肌に長い黒髪。熱血で男勝りな性格をしており口が少々悪い。王国中央兵軍養成学校に在籍中、上級戦術仕官模擬試験をトップで通過した経歴を持つ(当時平民は本試験を受けられなかった)。軍に入ってからは、反乱鎮圧、盗賊討伐、御前試合優勝1回などの戦功を持ち、優秀な魔動戦士として知られている。
- 兄のナイルと揃ってトゥルの妻が運営する孤児院の出身者。子宝に恵まれなかったトゥル夫妻にとっては実の娘の様な存在で、彼女自身も2人を実の両親のように慕っていた。今でも休みの日には孤児院に帰り、子供達の面倒を見ている。新設されたミレニル部隊の隊長に推薦されてこれを受ける。
- ビノンテン防衛戦後、編制されたデルフィングを中核とするミレニル部隊の隊長に任命された。ミレニル部隊解散後は、サクラ大隊長の下で中隊長に就任。王都での篭城戦に際し、シギュンが開発した新型ゴゥレムを受領した。王都ビノンテン攻防戦でボルキュスが討たれ、アテネス軍が撤退した後の祝勝会には、珍しくドレスを着て参加した。
- 名前の由来は、北欧神話のロキとシギュンの息子・ナルヴィ。
- ナイル・ストライズ
- 声 - 白石稔
- ドラウプニル重騎士団隊員。一等重騎士。平民出身。25歳。
- ナルヴィの兄だが妹より階級は下。妹と同じくトゥル夫妻を実の両親のように慕っている。槍術の名手で、戦闘は得意だが勉強は苦手。普段は軟派だが、戦いになれば冷静かつ慎重になる。ビノンテン防衛戦後、ドラウプニル重騎士団からミレニル部隊に編入された。
- ナルヴィより心が強く、トゥル戦死の報を知らされた時もそれほど取り乱さず、妹が知れば平静では居られなくなるからとこの事を伝えない様に手配した。
- ロギン・ジー・ガルフ・エンサンス
- 声 - 河相智哉
- クリシュナ軍魔動戦士。上等重騎士。貴族出身。28歳。
- ドラウプニル重騎士団からミレニル部隊に編入された。ホズルの即位後に起こった貴族連合の反乱において、貴族出身者でありながらバルド・トゥル両将軍と共に平民側に付いたという過去がある。ロングプレスガンを扱う狙撃兵(ロングガンナー)で、射撃の腕前はかなりの物。ナルヴィの事が好きだが、表には出していない。
- ストライズ兄妹に比して知的派。一見、感情起伏に乏しく見えるが、ストライズ兄妹同様に孤児院訪問に行く優しい面も。
- ライガットに「君付けで呼ぶのはやめてくれ」と言われたのを気にしていたり、余り貴族らしい振る舞いが無いなど、立場的には珍しい人物。
- ジルグ・ジ・レド・レ・アルヴァトロス
- 声 - 鳥海浩輔
- 元クリシュナ軍魔動戦士。投獄中から条件付き戦線復帰の為、階級無し。19歳。
- 眼鏡を掛けた赤毛長髪の男で、バルド将軍の一人息子。驚異的な実力を持つ天才魔動戦士で、王国中央特別兵軍養成学校に在籍中、数多くの伝説的記録を残している。本来のスタイルはロングガンナーであるにも係わらず、あらゆる武器を使いこなし、足技を主体とした格闘戦で敵を翻弄する。
- 将来を期待されていたが、1年前の訓練中に理由も無く仲間を殺害。長らく投獄されていたが、復元されたエルテーミスを乗りこなせる可能性を持つ者が殆どおらず、その候補としてジルグが選定される。釈放と引き換えに搭乗士となる事を請け負い、ミレニル部隊に編入された。
- 普段から何を考えているのか判らない人物で、慣らし訓練と称して戦闘装備でデルフィングに襲い掛かり、アラカン荒野戦では怖気付いたと偽って戦列を離れたと思いきや、後退中の敵軍に単機で強襲を掛け、凄まじい戦果を挙げてみせたりもした。
- ベクトリア峠での撤退戦で、動けないナルヴィを人質にしてライガットに一騎打ちを承諾させた。この戦いでようやくライガットと分かり合ったが、バデス率いるスペルタ部隊の襲撃で勝利と引き換えにエルテーミスを失う。その直後現れたボルキュスに捕らえられ、仲間の命を救うために自ら名乗り出ようとしたライガットを庇い、自分がデルフィングの搭乗士だと偽ってボルキュスに処刑された。その際にライガットへの遺言をロギンに伝えている。
- 劇場版アニメでは、ライガットを挑発しそのまま一騎打ちに発展、その後、消耗したところに敵部隊の襲撃を受け、機体を損傷されながらもニケを殺害する。敵弾の集中攻撃を防ぐため自らは盾となり、動けないデルフィングを谷底に落とした。破壊される直前に何かをライガットへと伝える。
- 名前の由来は、北欧神話のシグルズと同一視されるニーベルンゲンの歌に登場するジークフリードの略称ジーク。
- エルザ
- 声 - 柳沢真由美
- バルド将軍旗下の女性魔動戦士。中隊長を勤める顔に傷のある麗人。
- アラカン荒野の戦いで、自身を囮に罠を張るボルキュスを逆に倒さんと、あえて誘いに乗って突撃。後一歩にまで迫ったが、手駒の層が薄かったため守護する5台に20人の部下は全滅させられ、自身もボルキュスに倒され戦死した。その亡骸はボルキュスの命令でゴゥレムごと晒し者にされ、バルドの部隊を動揺させる材料にされた。
- 名前の由来は、北欧神話に登場する女王イルザ。
- サガレス
- ミゾラム要塞を預かる西部国境守備軍の司令官。大佐。
- 禿頭と眠そうな目が特徴の男。一見するとやる気が無さそうに見えるが、外見に反して優秀で戦況判断と作戦立案に長ける。数に頼るだけのヘケラ将軍を翻弄して要塞を守り、反撃の機会を窺っていたが、実際より多くの戦力があると見せかけ、要塞を空にして夜襲をかけるという大胆な策でアテネス側の要塞を落とし、ヘケラを捕獲した。
- 反面、(ボルキュス将軍がミゾラム要塞を無視して直接領内に侵攻したため国境守備の意味が無くなってしまったが、今も攻められている要塞を放置してボルキュスを迎え撃つ訳にもいかないため)戦後を睨み、国境守備軍の存在意義を問われる事態を回避するために、2組の小隊を決死隊(要は捨て石)として選抜。これにボルキュスを攻撃させる事で、素通りさせなかった事実を作るという冷酷な決定を下す。
- サクラ
- 声 - 葛城七穂
- 王都ビノンテンを防衛する近衛大隊長。
- 長身の女性魔動戦士で、接近戦の達人。年齢は不明だが、熟年風の顔つきである。戦闘スタイルが自分と似ているライガットの指南役となり、短期間でイーストシミターを扱える様にするための剣術の特訓を施した。
- 劇場版アニメでは、王都に攻め入ってきたボルキュスを倒すべく、乗機をボロボロにされながらも奮戦する。
- クロザワ
- クリシュナの密偵。偵察隊の総指揮を執っている。ペグー山付近の村で捕まったライガットの救出をナルヴィ達と共に援護した。その撤退中に敵ゴゥレムに車両ごと吹き飛ばされるが、骨折だけで命に別状は無かった。後にライガットに敵領内への潜入を命じるが、その裏には崖に落下したデルフィングの回収の意味も含まれていた。王都ビノンテン攻防戦後、撃たれていたザンス執務次官の最期を看取った。
- ザンス
- クリシュナの執務次官。36歳。貴族であり選民思想が強く、目下の者をぞんざいに扱うことも多かった。過去の貴族の反乱の際には貴族側につこうともしたが、ホズルはそれを知りながらも彼の能力を買って重用していた。そのため、後に過去の自分を恥じて国王のホズルに忠誠を誓っている。王都ビノンテン攻防戦にて、クリシュナを裏切りアテネス軍を引き入れるも、それはクリシュナ側の作戦であり、本当に裏切った訳ではなかった。しかし、後に凶弾に倒れ、ボルキュスの戦死とホズルの無事を知らされて安らかに息を引き取った。
- レガッツ・アロー
- 声 - 浅野真澄
- ライガットの弟。兄と同じく魔力無者。自分を取り巻く環境のためか、かなり捻くれた性格に育っている。ライガットにも反抗的。住んでいた村がボルキュスに制圧され、見せしめに処刑されそうになった所を駆けつけたライガットに救われる。その後王都で保護されていたが、戦局がついに篭城戦に移行してしまった事で王都から逃げ出すタイミングを逸し、仕方なく王城へと避難した。避難の最中に足の悪い少女と出会い、彼女を助けている。
- 軍人になって古代ゴゥレムを操るライガットとは確執が生まれており、お互いに未だちゃんとした話が出来ていない。
- グラム
- アッサムに生息する黒みみずく。ホズルのペットで、雑食。雛の時にライガットとホズルに保護され、それがキッカケでライガットとホズルの友情が芽生えた。
- グレタ
- 声 - 井上喜久子
- 劇場版アニメのオリジナルキャラ。シギュンの要請に応じて高硬度の巨大石英を調達した貿易商の女性。
[編集] 星はナッシュビル、テネシー州食べるんどこ
A6">アテネス連邦
- ゼス
- 声 - 神谷浩史
- アーレス将軍旗下のワルキウレス部隊隊長。身長182cm。25歳。
- ロキス書記長の弟。兄弟仲は良くない。堅物で外面は冷淡だが、その中身は仲間想いの熱血漢。その血筋故に、昔は自分を色眼鏡で見る周囲を避けて孤独を好んでいたが、士官学校でライガット達と出会った事を切っ掛けに変わっていった。軍では天才魔動戦士として知られており、扱いの難しいエルテーミスを自在に駆って高度な三次元戦闘をこなし、数多くの戦果を挙げた。
- アテネス軍人として親友が治める国を攻める自分の姿に悩みながらも、出来うる限り犠牲を抑えて戦争を終わらせようと、麾下の小隊で王都ビノンテン奇襲という独断作戦を実行する。だがデルフィングの存在で作戦は失敗し、2人の部下を失ったばかりか自身もライガットによって機体を撃破され足に重傷を負う。クレオの奮闘で生還できたが、身体の傷よりも心に負った傷の方が深刻で、一時殆ど周囲と話をせず物思いに耽るばかりとなっていた。クリシュナとの戦争の終盤、ヘケラ将軍がクリシュナ側に捕らわれたため、後任のアーレス将軍と共に国境へ再出撃。王都決戦に敗れて敗走してきた、僅か3割にも満たない帰還兵を救出するため部隊を率いて前進した。
- 過去に何らかの「過ち」を犯しており、それが兄との不和と負い目の原因となっていたが、それが巡り巡ってこの敗戦にも繋がっていると考えている模様。その「過ち」の一端は自分の母が家督を巡って兄を害そうとしたというものだが、まだ断片的にしか語られていないため過ちの全貌は不明。
- 幼なじみでもある妻エキディナ(名前の由来はギリシア神話のエキドナ)との間に、2歳の娘マイラ(名前の由来はギリシア神話に登場するアトラスの娘マイラ)がいる。
- エレクト
- 声 - 梅津秀行
- ワルキウレス部隊副隊長。
- 眼鏡をかけた禿頭の男性。副官としてゼスをサポートする。ゼスからの信頼も篤く、若輩の多い部隊員達への心配りも欠かさない。クレオに対し厳しい評価をゼスに述べているが、それも彼女を心配してのこと。対ゴゥレム戦ではゼスの僚機を務めることが多い。
- クリシュナからの撤退戦では、クレオの時間稼ぎの間にゼスを救出してアテネス領に撤退。元軍医の技術を活かしてゼスの足の治療を行った。しかし心の傷だけはどうにも出来ず、塞ぎ込む隊長の事を非常に心配していた。ゼスの再出撃に際しては同行せず、首都に留まっていた。
- 名前の由来は、ギリシア神話の女神エレクトラの別名。
- クレオ・サーブラフ
- 声 - 花澤香菜
- ワルキウレス部隊の女性隊員。身長153cm。12歳。特技は豆料理とゴゥレムの長時間稼動。イリオス連邦兵軍学校出身。
- 今は没落しているが、かつては名門軍閥と言われたサーブラフ家の一人娘。まだ幼いにもかかわらず作中随一の巨乳を誇る。普段はおっとりしているため、同期のリィからはトロいと言われ続け、エレクトからも魔動戦士としての適性を疑問視されていた。学生時代も、勉強そっちのけでカード占いばかりしていたため落ちこぼれ扱いだったが、実はゴゥレム操縦に関してゼスをも凌ぐ才能をその身に秘めていた。
- 射撃の下手さと敵を殺せない優しさから、偵察任務や周辺警戒、後方での援護射撃(ほとんど当たらない)、部隊への補給(一部の弾倉に、弾丸の代わりに補給物資を詰めている)を務めることが多かったが、危機に陥ったゼスを救出するため、射撃に頼らない接近戦を仕掛けて驚異的な動きでデルフィングとバルド隊を翻弄。たった一機でゼスとエレクトが撤退する時間を稼ぐが、バルドの技量の前に敗れ捕虜にされる。その後、シギュンの計らいで投獄されず賓客扱いとして遇され、彼女の寝室にて軟禁生活を送っていた。偏向教育により最初は極悪非道の蛮族国家としてクリシュナを嫌っていたが、捕虜とは思えない程の破格の厚遇に戸惑いながらも、シギュンとの共同生活で少しずつ事実を理解していき、敵対心が薄らいでいっ た。
- ボルキュスに捕まったライガット達を救出するため、捕虜交換でアテネスに帰還。ゼスやエレクト、家族との再会を果たし、現在はイリオスで穏やかな生活を送っている。その後の作戦行動には一切参加しておらず、受理はまだだが除隊申請を出している事が語られている。
- 名前の由来は、ギリシア神話の女神クリオの別名。
- リィ
- 声 - 甲斐田裕子
- ワルキウレス部隊の女性隊員。身長161cm。17歳。イリオス連邦兵軍学校出身。
- 部隊では陽動や別働隊などを担当している。まだ若いが、エルテーミスを使いこなしクリシュナ軍を手玉にとるなど魔動戦士としての実力は高い。デルフィングと初遭遇した人物で、その規格外の力に警戒心を抱いていた。
- ビノンテン攻略の第2次攻撃で再びデルフィングと交戦。手負いのエルテーミスでライガットの援護にやってきたダンのファブニルを討ち取る意地を見せるが、その直後ライガットの反撃を受けて自機は完全に沈黙。投降の勧めを拒絶し自決した。
- 同級生のクレオに対してはきつい言動が目立ったが、それは親友として彼女を案じていたため。学生時代も、落ちこぼれで授業をサボりがちの彼女を何度も授業に引っ張り出していた。自決直前にも、軍人向きではないから除隊した方がいいと、クレオの事を最後まで心配していた。
- アルガス
- 声 - 高橋研二
- ワルキウレス部隊隊員。
- 部隊内では別働隊指揮や機体メンテナンスを担当している。撤退時には率先して殿を買って出るなど、目立ちはしないが熱い人物。クリシュナからの撤退戦にて、多重装甲デルフィングの突進に弾かれ轢死した。
- 名前の由来は、ギリシア神話の猟犬・アルカス、または百目の魔神アルゴスの英語読み。
- ロキス
- 声 - 土師孝也
- アテネス連邦の最高権力者(書記長)。ゼスの兄。兄弟仲はあまり良くない。
- 国内の石英資源枯渇を解消するため、他国の侵略を目論んでいた。アッサム内乱において、クリシュナがオーランドに嵌められて派遣軍の領内通過を許すというミスを犯した事。最大の障害であるオーランドも、アッサムでの敗戦を受けて非戦派が大勢を占めている事。これらを好機と捉えたロキスは、オーランドに与して大陸の平和を乱すクリシュナを討伐する、という大義名分を掲げて侵略戦争を開始した。そしてクリシュナ側からの和睦申し入れに対し、王族全員の処刑という厳しい条件をつき付けた。これはクリシュナと和睦してもアテネスの資源問題が解消されないためで、彼の望みはあくまでもクリシュナ全土の完全な征服にある。
- ボルキュス将軍とは同期で、イリオス連邦兵軍学校を首席で卒業。彼を高く評価しており、残虐行為で更迭された後も復帰させる機会を窺っていた。ヘケラ将軍の失態で好機到来と見たロキスは、ボルキュスを復帰させクリシュナ討伐軍の全権を委譲して送り出した。
- 敗戦によりクリシュナ討伐軍がほぼ壊滅した事、これでアテネスの未来が絶たれた事に対して、ゼスが犯した過去の過ちへの怒りを口にしている。兄弟揃ってこの過ちが敗戦の原因だと考えている模様だが、その詳細は未だ語られていない。
- ボルキュス
- 声 - 中井和哉
- クリシュナ討伐軍を率いる将軍。45歳。一人娘のレダには非常に甘い。
- 専用ゴゥレム「ヒュケリオン」を自在に操る操縦技術を誇り、将としてのみならず魔動戦士としての高いセンスも併せ持つ武人。刹那の凌ぎ合いに悦楽を得る戦闘狂の気があり、それを隠そうとしないばかりか部下を置いて自ら積極的に戦いに飛び込んで行くなど、部下泣かせな一面も持つ。
- ロキス書記長とは同期で、イリオス連邦兵軍学校を次席で卒業。戦争の天才と呼ばれ、アテネス連邦北部ベルゲンの反乱を二度鎮圧。オーランドに支援されたアッサムの軍事クーデターを制圧してアテネスの勝利に導くなど、華々しい戦歴を誇る。何れの戦も兵の帰還率が高く、部下からの信頼は厚いが、効率が良いからと人の絶望や恐怖心などを煽る非人道的な手段を平気で用いるため、軍上層部には彼の人格に疑念を持つ者が数多く存在する。
- アッサムでの残虐行為が問題視されて一時更迭処分を受けていたが、対クリシュナ戦に置ける国境戦敗色が濃厚になった事や、オーランドの参戦警戒、彼を重用するロキス書記長の後押しもあり、クリシュナ討伐軍の全権委譲を受けて復帰を果たす。
- イオとそれに続くバデスとの連戦で完全に戦闘力を失ったミレニル部隊を捕虜にし、デルフィングの搭乗士を処刑しようとするが、ライガットを庇って自分が搭乗士だと名乗り出たジルグを射殺。ライガットの心に激しい復讐心を宿らせた。王都ビノンテンで行われた決戦では、ナルヴィが考案した人柱(サクリファイス)作戦に嵌りデルフィングの猛攻を受けて護衛部隊が全滅。デルフィングとの一騎打ちに持ち込まれる。その戦いでデルフィングの左腕を切り落とし一時的に優位に立つが、追い詰められたライガットが見せた人の変わったような操縦でヒュケリオンは両腕を破壊され敗北。そのまま捕縛されそうになるが、突如笑い出したボルキュスはライガットにジルグ処刑時の真相を語って聞かせた。全てを承知の上でジルグを 殺したのを知ったライガットは激昂、その直後にイーストシミターで磨り潰されて殺されたが、最後まで笑みを浮かべたままだった。彼の戦死により恐慌を起こした討伐軍は壊走して国境まで押し返され、本国に帰還できた兵が全体の3割を切るという壊滅状態に陥った。
- 名前の由来は、ギリシア神話の武将・ポルキュス。
- イオ
- 声 - 寺島拓篤
- ボルキュス将軍直属の魔動戦士。大佐。
- 専用カスタムゴゥレム「トロイア」を駆り、精鋭揃いのボルキュス直属の部下達の中でも上位に入る実力を持つ。それだけでなく将としての器も併せ持っており、ボルキュスからは高く評価されて目を掛けられている。ベルゲン独立運動の参加者で、開戦派ではなく非戦派の要として粘り強くアテネスとの和平交渉を行っていたという過去がある。反乱鎮圧後、ロキス書記長のベルゲン軟化政策により登用された。その反乱で捕まった上司・ラモン将軍や部下達の助命嘆願を聞き入れ、更には自分を取り立ててくれたボルキュスに忠誠を誓っているが、彼の過度の残虐行為には戸惑いを隠せない時がある。
- 長身で顔にいくつもの傷跡(反乱鎮圧の際ボルキュスに付けられた物)があり、それを怖がられて子供には逃げられるが、心根は非常に優しい男。ボルキュスの一人娘レダに想いを寄せられており、本人も満更ではない模様。ボルキュスからも婿扱いされている。
- ミレニル部隊との戦いではナイルを倒し捕虜にしたが、続くジルグとの戦いでは彼に及ばず敗北する。しかし、勝てないと悟ると素早い状況判断ですぐに撤退した。王都ビノンテンでの決戦の最中、レトを連れオーランド軍を迎え撃つべく出立。モラーク将軍の部隊と戦ったが、その間に討伐軍は壊滅。本国に帰還せざるを得なくなった。この敗戦で意気消沈したイオは、帰還後コンテスト会場に居るレダに父親の戦死を伝えたが、それすら人を介して行い、彼自身は泣き崩れるレダを影から見守るのみでその前に立つことは無かった。また除隊申請を出してもいるが、彼の立場上それが受理されることはなく、後は軟禁されるだけだとレトに言われている。だが、これ以上部下を失いたくないと語ったイオはそれすらも受け入れていた 。
- 名前の由来は、ギリシア神話のイオ。
- ニケ
- 声 - 白石涼子
- アテネス軍の女性魔動戦士。25歳。
- 幼い外見とは裏腹に、扱い難い重ゴゥレム「ギラトス」を駆って高い戦果を上げるなど、かなりの実力を持つ戦士。かつてイオの部下として共にベルゲン独立運動に参加しており、イオがボルキュスに降る場面にも居合わせている。現在でもイオの部下として彼の下で戦っている。
- 好意を持っているイオの前ではお子様キャラを演じているが、その本性はかなり残忍で嗜虐的。敵の死体を晒し者にしろという、ボルキュスの残虐な命令をイオの手前表面的な反論を口にしながら、何の躊躇も見せず実行してみせた。
- ミレニル部隊との戦いではナルヴィと激戦を繰り広げ、機体の性能差で押し切り気絶したナルヴィに止めを刺そうとするが、介入してきたライガットとジルグによって敗北を喫した。機体を失った後脱出して自陣へ帰還しようとしていたが、夜陰に紛れて逃亡するナルヴィを偶然発見。彼女を討ち取って手柄にしようと尾行していたが、逆に返り討ちにあって死亡した。
- 劇場版アニメでは、ライガットとの戦闘後のジルグを急襲するが、逆に機体を破壊されて戦死した。
- 名前の由来は、ギリシア神話の勝利の女神・ニケ。
- バデス
- 声 - 林和良
- ボルキュス将軍直属の部下で主席将軍補佐官を勤める。
- 専用ゴゥレム「ベルセボネ」に搭乗する禿頭の厳つい男性で、副官としての立場から戦闘狂のボルキュスを諌める場面が多いが、実は彼自身も同種の狂気を抱えている。高い実力を持つゴゥレム乗りで、アテネス随一の槍使いでもある。瞬時に相手の技量を見抜くなど眼力も鋭い。デルフィングの乱入で形勢を乱され浮き足立つ自軍に、即撤退命令を下すなど高い判断力を持つが、追撃を受けた右翼を簡単に見捨てるといった冷酷な面もある。
- 驚異的な力を見せるジルグをアテネス側に引き入れようと、イオの部隊との戦いで壊滅状態のミレニル部隊に対しスペルタ部隊を率いて強襲。たった一機で応戦するジルグのエルテーミスを撃破寸前まで追い詰めるが、ライガットのフォローによって最期の止めの段階で彼に敗れて戦死した。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する神・ハーデス。
- アイレス
- 声 - 宝亀克寿
- ボルキュス将軍直属の部下で将軍補佐官を勤める。
- 専用ゴゥレム「ドラギア」に搭乗する髭面の男性で、バデスと共にボルキュスの脇を固める。ボルキュスを若い頃から知っている古くからの部下。魔動戦士として高い実力を持っていたらしいが、アラカン荒野での撤退戦でジルグのエルテーミスを倒そうとし、難なくあしらわれて返り討ちに遭う。
- ヘケラ
- 声 - 杉野博臣
- 第一クリシュナ討伐軍司令官。将軍。
- クリシュナ討伐軍の先鋒として、150台のゴゥレムを率いて侵攻。しかし、クリシュナ全軍に近い兵力で当たったにもかかわらずミゾラム要塞攻略に失敗。無駄に多くの被害を出したまま、ボルキュスに対クリシュナ戦の主権を委譲することとなった。
- その後はミゾラム要塞の近くに補給用の要塞を築城していたが、サガレスの奇策に嵌り、要塞陥落の上、捕らわれてしまった。
- アーレス
- アテネスの将軍。ヘケラ将軍の後任としてゼスと共に国境へと出撃する。その後は僅かに生き残った帰還兵の救出に当たった。
- ホイベ
- イオ大佐から王都ビノンテン攻略の指揮を引き継いだ将校。イオと比べると能力が高くなく、ボルキュス戦死で恐慌状態に陥った討伐軍の統制も叶わず壊走を許した。
- ダブネ
- スペルタ部隊隊長。
- 禿頭で髭面の初老の男。プレスガン・シールド・ナイフと、スタンダードな装備のエルテーミス・ネオスを駆る。ジルグとの戦いで戦死。
- 名前の由来はギリシア神話に登場するダプネー。
- テルトン
- スペルタ部隊隊員。
- 眼鏡を掛けた弁髪風の髪型の男。鹵獲したオーランドのゴゥレムを改造したものに搭乗している。巨大な鎌(柄に内蔵プレスガン)を装備し、接近戦を得意とするが、ジルグとの戦いで戦死。
- 頬に傷のある男(名称不明)
- スペルタ部隊隊員。唯一名前が出なかった。
- 短銃型のプレスガンを二丁装備したエルテーミス・ネオスを駆る。ジルグとの戦いで戦死。
- レト
- 声 - 喜多村英梨
- スペルタ部隊の女性隊員。
- ロングプレスガンを装備したゴゥレムを駆る。後から合流した他の隊員とは異なり、当初からイオの部隊と行動を共にしている。
- ロングガンナーとしての高い技量を有しており、後方からスペルタ部隊と交戦中のジルグのエルテーミスを狙撃して脚を潰して見せたが、ほとんど相打ちになって彼女の機体も破壊され無力化した。スペルタ部隊の中で唯一の生存者。その後はイオと共に王都ビノンテンを離れ、モラーク将軍率いるオーランド軍の部隊を迎え撃った。本国への帰還後は、除隊申請を出したイオに対して自分達を捨てるのかと非難し、卑怯だとなじった。
- 名前の由来は、ギリシャ神話に登場する女神レートー。
- テュペル
- スペルタ部隊隊員。
- 顔に十字架の刺青があるアテネスの名門貴族テュペル家の当主。同僚からはコネで入隊しただけの無能と見られているため、部隊員として認められていない。私財を投じて造らせた(自称)至高のゴゥレム「アキレウス」にかなりの自信を持っていたが、操縦席を狙ったジルグに一撃で破壊され、スペルタ部隊最初の戦死者となった。
- 相手が弱者と見れば平気で虐げる腐った性根の持ち主。学生時代にも「能無し」のライガットを集団でリンチしていた所をゼスに見咎められ、彼が介入した途端に泡を食って逃げ出した。その事件がきっかけでライガットとゼスの友情が始まった。
- ドクター・ヘパイス
- アテネス連邦の高位魔動技術士。
- 天才だが変人としても有名な人物で、ヒュケリオンの高重量武器「スコルピオンテール」や新型ゴゥレム「エルテーミス」の設計者。しかし、これらは両方とも使いこなせれば絶大な力を誇るが、扱いが下手だと自らをも破壊してしまうという危険な代物だった。エルテーミスが事故を連発して欠陥機という評価を下されたため、その責任を取らされしばらく干されていた。ゼスのおかげでエルテーミスが再評価され、ヘパイスも再び技術者として返り咲く事が出来たため、彼の事を信奉している。
- アッサム国立士官学校で教鞭を執っていた時期があり、シギュンはその時の教え子。そのため彼女の師匠と呼べる存在でもある。この教師時代に、シギュンとほぼ同じタイミングで未来のゴゥレム戦は機動性重視の軽量型ゴゥレムが主流になるという考えに至り、エルテーミスのコンセプトを考案した。エルテーミスの方がフレイアより先に実用化されていたのは、彼が既に高い実績を積んでいたからとの事。そのエルテーミスは、シギュンのフレイアを高低地形への対応と小回りで上回っており、彼の実力の程を窺う事が出来る。
- 名前の由来は、ギリシャ神話に登場する火と鍛冶を司る神ヘーパイストス。
- クレン・サーブラフ
- クレオの祖母であり、エレアの母親。62歳。退役軍人で、クレオを溺愛している。クレオが生死不明との情報を聞いた時には、酷く取り乱していた。娘や孫にはあまり似ておらず、樽の様な横に広い体型をしている。ちなみにエレアとクレオは祖父似らしい。
- エレア・サーブラフ
- クレオの母親。28歳。かつてはゴゥレム使いの天才少女と呼ばれていたが、病弱のため軍を名誉除隊した。夫とは死別。首都イリオスで教師を務めている。軍からの信頼も厚く、度々戦術指南役として招かれている。クレオが生死不明と聞いた時にも淡々としており、クレンから叱咤されていたが、決して愛情が薄いというわけではなく軍人になった際に覚悟を決めていたとのこと。更に普段から物腰が無表情で感情の起伏が小さいだけで、捕虜交換で無事帰還したクレオに対しては、抱きしめてキスをしたりずっと一緒に居ようとするなど、深い愛情を示している。
- レダ
- 声 - ささきのぞみ
- ボルキュスの一人娘。典型的なお嬢様的性格で、父親のことが大好き。特技はバイオリン。イオ大佐に想いを寄せており、父親公認の仲。バイオリンのコンテストに出場予定で、父親に観に来てもらうよう約束していたが、ボルキュスの戦死で叶わない約束となった。
- 名前の由来は、ギリシャ神話に登場する女性レダ。
- ガリム
- ロキス書記長の息子。病弱な模様。ゼスを大層信頼しており、彼が自分に会いに来てはいけないと諭していてもお構いなく会いに来る。兄のためと一心に働くゼスを、一方的に疎む父の事をおかしいと感じており、反抗心を抱いている。
[編集] モーツァルトの最初の名前は何ですか
89">オーランド
- 教帝(第162代)
- クルゾン大陸の東方にある宗教大国オーランドの幼き教帝。9歳。
- 何を考えているのか判らない所があり、お気に入りであるリンディの夫ガインが戦死したら彼女が悲しむからという理由だけで、彼を援軍の司令官から外し、派遣反対派のモラーク将軍を総司令官にした。ただしガイン自体には興味が全くなく、外された理由を聞きに来た彼に素気無い態度をとった。
- 当初はクリシュナが滅ぼうが意に介さない様子だったが、リンディが直々に謁見して彼女に何かを言い含め、その後大参謀の所へ出向き軍を動かすよう指示を出した。
- ガイン
- 憲章守護将軍。リンディの夫。
- 妻の祖国クリシュナを救うべく援軍派遣に奔走していたが、教帝の手回しで司令官から外される。自国のせいでクリシュナが攻められる事態になったため、我が国はその責任を取るべきだと考えているが、腐敗しきった神祇衆上層部は誰もそう考えていなかったため孤立。独断でモラーク将軍の元へ赴いて説得するも、逆にその行為を彼女に咎められて聞き入れられなかった。その後も隊に居座って独自行動を取っていたが、ついにそれを理由にモラークの命で拘束される。だが、本国で教帝やアルベルが動いた事で戦を取り巻く状況が変化し、ガインもそのまま参戦する事になった。
- 国境付近でイオ大佐の率いる精鋭部隊と交戦状態になったが、旧式の機体と新兵のみで編成された部隊では勝ち目が無く、モラークから拘束の真意と援軍派遣の本当の目的を聞かされた上で、増援を連れてくる事を要請されて一人戦場を離脱。その後、自分の直轄部隊が本部の命令で国境付近まで移動していた事で予想以上に早く合流でき、モラークの救出だけはギリギリ間に合った。
- 魔動戦士としてもかなりの実力を持つようで、単機でイオとレトを同時に相手取り、右手のプレスガンでイオを牽制しながら左手のプレスガンでレトを狙い、彼女の機体を小破させた。
- アルベル
- 最高神祇員の一人。父親も最高神祇員で更に議長を務めているため、息子の彼も強い発言力を持つ。元々は軍部にいた。
- 議会ではガイン将軍を支持し、クリシュナ救援のための軍派遣に賛同した。アテネス連邦がクリシュナ王国を滅ぼせば、次はオーランドが攻め滅ぼされるという事を察知しており、それに全く気付いていない(父も含めた)最高神祇衆達が裏でクリシュナ分割統治の密約(アテネス側の真意は次の戦までの時間稼ぎ)を安易に受け入れた事とその愚かなまでの楽観さを批判し、この戦いへの参戦はオーランドの「財産」になると説き伏せた。
- リンディ
- ガインの妻でホズルの妹。クリシュナ救援のための軍が派遣されると聞いて安堵していたが、それは建前だけの派遣に過ぎず、本当はクリシュナが見捨てられたという事実を知らなかった。
- ガインが国境へ向かった後に教帝と謁見し、その後オーランド軍は戦争介入に向けて動き出した。
- レーコ・モラーク
- クリシュナへの援軍を率いる司令官として派遣された若い女将軍。口元に小さな傷があるが、普段は覆面でそれを隠している。実は軍上層部から信用されておらず、率いていた援軍は新兵と旧式ゴゥレムのみで構成された捨て駒部隊であり、彼女の本当の役目も敗戦処理だった。そのため派遣反対派で戦う意思も無いという立場を演じ、兵の損耗を避けるため長らく国境周辺に留まっていた。そこへガイン将軍が独断で面会を求めて現れたが、上層部から派遣されているであろう自分達への監視の目を考慮した彼女は、あえて彼の言い分を一切聞かず捕縛した。上層部が腐りきっているオーランド軍の行く末を心配している。
- その後状況が変わって出撃命令が下されたため部隊を動かしたが、迎撃に当たったイオ大佐の精鋭部隊相手に手持ちの戦力では抗えず、ガインに事実を明かして援軍を連れて来るよう要請し、自分は時間稼ぎを引き受けて戦場に残った。だが結局部隊は全滅。彼女も止めを刺される寸前に、救援に来たガインの部隊によって助けられた。
[編集] 小説版登場人物
[編集] クリシュナ王国
- アリオラ
- 15歳・男性。ダナン小隊隊員。この小説の主人公。6歳の時、アテネス連邦からクリシュナ王国に亡命。8歳で両親を事故で失う。孤児院にその後入り、教育課程で成績優秀のためアッサム国立士官学校への国費留学を果たす。ダナン小隊配属前から天才として知られ、ダナンからは「天才少年」と呼ばれる。実際に戦闘や操縦のセンスに非常に優れており、歴戦の魔動戦士ですら真似出来ない素晴らしい動きを見せる。苦労した生い立ちから他人にあまり心を開かないが、同じ隊のジルファとはコンビの様な状態で戦う場面が多く、面倒見の良い彼に対しては少し心を開いている部分がある。自分を一蹴した蒼いエルテーミスに執着心を抱いており、必ず勝つと誓っている。
- オアシスで出会ったシオンに一目惚れしている。戦闘のどさくさでシオンが落としていった傷だらけの指輪を拾ったアリオラは、イアスの勧めで指輪を研磨に出し、それが戻ってきたらもう一度彼女に会って返そうと願っている。シオンはオアシス近辺に住む民間人なのだと思い込んでおり、彼女が蒼いエルテーミスを駆る宿敵である事には気付いていない。決死隊に選抜されてしまったため、最後に彼女に会えないかと考えたアリオラはオアシスへと向かい、そこで水の調達に来ていたシオンと再会した。
- 実は幼い頃、アテネスの街でシオンと出会ってとても大切な友達になっているが、当初はお互いの正体に気付いていなかった。一騎打ちで倒した蒼いエルテーミスの搭乗士がシオンだという事を知ってショックを受けていたが、さらに研磨を終えて本当の姿を取り戻した指輪を見て幼い頃のシオンとの思い出が蘇り、また指輪に刻まれていた紋章から彼女の正体も悟り、複雑な心境におかれる。王都へ向かう途中はお互いに微妙な空気のままだったが、オーランド軍に襲われたイエンタウの援軍としてシオンと共闘する内に、互いの想いを機体越しに伝え合う。最後の大詰めで機体を失ったシオンを自機に回収したアリオラは、共に手を取り合って2人分の魔力でロングプレスガンを放ち、オーランド軍の指揮官を倒した。その後、生き� �った全員でジルファを看取った後に姿を消したシオンが、オアシスで自分を待っていると確信したアリオラは、ダナン・イアスの2人と分かれて一人彼女の元へと向かった。
- ダナン
- 19歳・女性。一等重騎士。ダナン小隊の隊長を務める。少し前まで、トゥル将軍旗下のドラウプニル重騎士団に所属していた優秀な人材。アリオラの才能を認めているが、同時に嫉妬もしている。王都へ攻撃を仕掛けてきたワルキレウス部隊との戦闘で怪我を負い、療養のため一時騎士団を離れたが、怪我が治っても原隊復帰は叶わず西部国境守備軍へと回された。斃された際、デルフィングがエルテーミスと交戦状態に入ったおかげで命が助かっており、当時まだ軍属ですらない民間人で、しかも「能無し」だった男に命を救われたという事実に屈辱を感じている。
- かなり勝気な性格だが、王都で負傷した際の恐怖心がトラウマになっており、蒼いエルテーミスとの遭遇でそれを思い出してしまった彼女は、銃口を前にすると身体が竦むようになってしまっている。そんな中、ボルキュス率いる軍勢に少数で攻撃を仕掛ける決死隊(戦争終結後、ミゾラム要塞は何もせずボルキュスを通過させたと責任追求されないための人身御供)に、ダナン小隊が選抜されてしまう。絶望的な戦いの中それでも隊を率いて何とか生き残った彼女は、一連の戦いで捕虜になったシオンを伴って王都へ向かう途中、オーランドが裏切ってイエンタウに攻め込んできたという報を携えた伝令に出会う。救援を待っていたら間に合わないと判断したダナンは、疲弊した小隊と共闘を申し出てきたシオンを率いて援軍に向かい 、アテネス独立小隊とも手を取り合ってこれを撃退。ジルファの最期を看取った翌朝、イアスと共に王都に帰還した。
- イアス
- 25歳・男性。ダナン小隊隊員。ダナンとは幼馴染。面倒見が良く、幼馴染のダナンや一匹狼的な所があるアリオラへの気配りもお手の物。元はシギュンの配下で、ファブニル改良の技術士を務めていたが、戦況の悪化に伴う配置換えで一ヶ月前に魔動戦士に転向したという変り種。中々の戦闘センスを持ち、数回の実戦でダナンに迫るほどの実力を身につけた。本人は気付いていなかったが、特に射撃面で非凡な才能を見せる。それに気付いたアリオラからの報告と、訓練でそれを実感したダナンに命令され、ロングプレスガンを扱う狙撃兵へと転向する。イエンタウでの戦いも生き残り、ダナンと共に王都に帰還した。
- ジルファ
- 50がらみの男性。ダナン小隊隊員。王都に妻と子を残してきており、この戦争を生き残って家族に再会するのが目標。小隊最年長の魔動戦士だが、かつて教師だった事があり生え抜きの戦士というわけではない。アリオラの非凡な操縦センスにいつも驚かされている。教師だった経験からかアリオラのような少年の面倒をみるのはお手の物で、彼も心を開いていた相手だった。捕虜にしたシオンの面倒も主に見ており、彼女も少し心を開いていた。決死隊に選ばれてなおしぶとく生き残り続けてきたが、イエンタウの戦いで遂に被弾して重傷を負う。だがそれを隠して戦い続けたため、手遅れとなったジルファは、戦が終わった後に生き残った者全員に看取られながら息を引き取った。今わの際に国に真の友はいないが、人と人は国を越� ��て分かり合えると語り、その場の全員にそれぞれの国に帰れと言い残した。
[編集] アテネス連邦
- シオン
- 15歳・女性。この小説のヒロイン。蒼いエルテーミスの操縦士で、独立小隊の隊長。アリオラをも一方的に翻弄するほどの天才魔動戦士で、ゼスの再設計案が適用されていない未改修のエルテーミスを手足のように自在に操れる。ごく薄い褐色の肌と長い黒髪、人目を引く美貌を持つ。その肌色はクリシュナ出身の父親から受け継いだもの。父親は当時のクリシュナ王族。異父兄のドーファンから密命を帯びてクリシュナに潜入しているが、彼女の本当の目的は兄の野望を叶える事ではなく、戦後のクリシュナ王国を守るため。
- オアシスで水浴びをしている時にアリオラと出会う。彼がクリシュナの魔動戦士である事はすぐに判ったが、折悪く発生した部下達とダナン小隊の戦闘に巻き込まれ、王族を証明する大事な指輪を落としてしまい、それを拾ったアリオラから回収する事が出来ないままに別れてしまう。そうして、母から貰った父親を証明する物であり、作戦に必要不可欠でもあるその指輪を取り戻すため、ダナン小隊を執拗に追跡するようになる。指輪奪還のための襲撃でアリオラのファブニルを戦闘不能にまで追い込むが、知り合ってしまった彼にどうしても止めを刺す事が出来ず、イアスの狙撃援護と増援の到着で不利を悟り退いた。その後、水の調達で再度訪れた夜のオアシスでアリオラと再会。しかしアリオラは指輪を持ってきておらず、また 会いに来ると言い残してすぐその場を去ったシオンは、その言葉のとおりに戦場でアリオラに戦いを挑む。しかし激戦の末に彼に敗れたシオンは、ダメージを負ったエルテーミス共々ダナン小隊に囚われた。
- 実は幼い頃、アテネスの街でアリオラと出会ってとても仲の良い友達になっているが、当初はお互いの正体に気付いていなかった。アリオラとの戦いに敗れて捕虜になった際に彼の事に気付いたが、しばらくは伏せたままにしていた。彼女がクリシュナを救おうとしていた理由には、父の祖国であるだけでなく、幼い頃別れたアリオラが住んでいる国だからというものもあった。王都へ護送される途中、オーランド軍が港町イエンタウを襲っているという報を受けたダナンに対してシオンは共闘を持ちかけ、自分を救出するため後を追尾していた独立小隊にも共闘の命令を下して戦いに参戦する。その戦いの大詰めで、エルテーミスを囮に使ってアリオラを援護したため自機を失ったシオンは、彼のファブニルに乗って2人で手を取り合� �敵指揮官に止めの一撃を放つ。そうしてオーランド軍を退けたあと、ジルファを看取ったシオンは朝になる前に生き残った全員の前から姿を消した。
- ルエル
- 26歳・女性。独立小隊副隊長。シオンの兄ドーファンの婚約者。まだイリオス連邦兵学校の学生だった頃にドーファンと出会い見初められている。ドーファンから託されたある「計画」を成功させるためシオンと共に行動している。殆ど成功の可能性は無いが、さりとて失敗すれば自分だけでなくドーファンの命すら失われるこの作戦を、是が非でも成功させようと心に誓っている。マキノの気持ちには気付いているが、それに応える事は出来ない。シオンが囚われた後、救出するためにダナン小隊を追尾していたが、イエンタウを救おうと決めたシオンの命令でダナン小隊と共闘を行った。戦いの後ジルファの遺言を受けたルエルは、作戦よりも大切な事があると、マキノを伴ってアテネスに帰還した。
- マキノ
- 男性。独立小隊隊員。ルエルの事が好きだが、本人的には表には出していないつもり。イエンタウでの戦いでもルエルを守って盾になりながらも生き残り、彼女と共にアテネスに帰還した。
- ガリスン
- 中年男性。独立小隊隊員。若輩者の癖に隊長に収まったシオンの事が気に食わず、常に反抗的な態度をとる。実は新婚で、国に残してきた妻のため、成功失敗を問わず支払われる高額報酬(10年働かなくても生きていける額らしい)目当てに小隊に参加した。イエンタウでの戦いで孤立して追い詰められ、周囲をオーランド軍に囲まれたガリスンは、最後に妻の事を想いながら突貫して戦死した。
- ドーファン
- 33歳・男性。アテネス連邦高等政務官。ロキス書記長とは水面下で対立している派閥に所属する。イリオス連邦兵学校に特別講師として訪れた際にルエルと恋仲になり、結婚を約束している。シオンの異父兄だが、妹の存在は一ヶ月前まで知らなかった。
- かつて政治士官だった彼らの母親は、ドーファンが18の時に他所の男の子供を身篭り失踪。政務を投げ出した母を持つというハンデを背負ったドーファンは、苦労して高等政務官の地位まで上り詰めた。その母親が失踪後に産んだ子供がシオン。彼女の父親がクリシュナの王族である事を知ったドーファンはある野望を抱くようになり、それを叶えるための極秘計画を立案して妹と婚約者にそれを託した。
[編集] 魔動巨兵(ゴゥレム)
[編集] クリシュナ王国製
- デルフィング
- 全長11メイル(約8.
-
- 第一形態
- 発掘された際のデルフィング。
- 石英精製技術の問題で曲面が難しく、全体的に直線的で角張った無骨な印象のこの時代のゴゥレムに比べ、曲面を多用した先進的な印象のデザインとなっている。しかし、外部装甲の石英は腐食して気泡だらけになっており、対人散弾でも貫通するほど脆くなっていた。発掘されたばかりで何も武装しておらず、ライガットもまだまともに操縦できなかったためゼスのエルテーミスに簡単にあしらわれた。
- 第二形態
- 腐食した装甲の代わりに、仮留めしただけの軽装甲を施されたデルフィング。ゼスと直接会って話がしたいライガットの要望で赤白(使者の意)の旗を持ち、非武装で出撃した。交渉が決裂した後は逃げに徹していたが、リィのエルテーミスに発見され、トゥル将軍の部隊が戦場に落としていった超重量大剣とランスで応戦。これを撃破した。
- 第三形態
- 多重装甲モード(10~12話)のデルフィング。
- 遠距離狙撃を主とするワルキウレス部隊に接近するため、デルフィングに中破したファブニルの装甲板から作られた急造多重装甲を装着している。更に両腕部に重ね合わせた多重盾を装備し、その上で右腕に超重量大剣、左腕に長剣を装備している。追加装甲で固められた上半身はほぼ可動不能で、格闘性能が80%ダウンしているため装甲装着時には突進しか出来る事がない。規格外の機体にあわせた規格外の超重量となっているにも関わらず、その加速力・走行速度は未だ常識外の領域にあり、装甲を外して機動力を高めたバルド旗下の部隊ですら振り切ったワルキウレス部隊に追いつき、アルガスのエルテーミスを体当たりで粉砕するほどの速度と突貫力を見せた。その直後に迎撃を受けるも、弾丸を弾き返す程の防御力を見せつけ敵 を動揺させる。
- 握力最大でパージ、パージ後も頭部、胸部、脚部の装甲は残る。
- 第四形態
- 新多重装甲モード(22話~23話)のデルフィング。
- デルフィング専用武装と共に開発された新型多重装甲を装着している。多重装甲は三層構造で、デルフィング本体もこの多重装甲を装着するための専用の装甲に換装されている。急造品だった以前の物とは違い全体的に戦闘用に改良されており、装甲を装着したままでも格闘戦が可能となっている。「イーストシミター」「三節棍」「ネイルダーツホルダー」等の重武装が施されており、特に突貫力は右腕にジョイントで固定された「重長槍」により大幅に向上。長距離助走により加速したデルフィングが敵ゴゥレム部隊を蹴散らしながら突撃し、たった一機で敵の左翼を突崩す活躍を見せた。
- 頭部への追加装甲は施されておらず、パージ後は胸部、脚部の装甲が残る。
- 第五形態
- 王都防衛用3型多重装甲モード(49話~50話前編・後編)のデルフィング。パラメーターは装甲強度18、上半身フレーム強度29、下半身フレーム強度31、運動性35、コスト56、安全性0[3]。
- ペグー山麓の村~ベクトリア峠までの戦闘とその後の崖下への転落によって、修復できないオリジナルパーツまで損傷し機体性能が低下したデルフィングを、再度戦闘可能にするため設計された、王都防衛に特化したピンポイントな形態となっている。機動性を重視してか増設された装甲は上半身に集約されており、特に肩から胸にかけての板状の正面装甲が厚い。正面装甲は盾として使う事もできるよう設計されている。武装はいつも通りに特別製ばかりで、二つの巨大手裏剣「スローイングブレイド(デザインは三方手裏剣と十字手裏剣)」、増設装甲内部に隠されている「イーストシミター」、右腕に「ネイルダーツ×2」、背面に「大剣」を装備している。スローイングブレイドは大規模破壊を想定した投擲武器で、現在の技術で は研磨すら難しい高剛性石英を芯材に様々な硬度の石英をかませ、デルフィングの力で強引にプレスして「鍛造」することで、そう簡単には破壊されない最硬度の武器として完成している。人柱(サクリファイス)作戦で、ボルキュス率いる本隊を城門を通過するための直線通路に誘い込んだライガットは、周囲を固めていた多数(少なくとも二十機以上は描かれている)の護衛ゴゥレムを二つのスローイングブレイドの投擲で一掃し、一騎打ちでデルフィングの左手首を失いながらもボルキュス打倒を果たし、クリシュナ王国を勝利へと導いた。
- 第五形態(劇場版オリジナル)
- ボルキュス大隊を迎え撃つべく、一部急造の追加装甲を施されたデルフィング。劇場版オリジナルの形態となる。
- 高硬度の石英で製造された十文字型巨大投擲武器「ライデ」を装備する。「ライデ」は石英靱帯を縒り合わせたザイルによって変則的かつ、リーチのある攻撃を繰り返すことができる。追加装甲は各部にスリットがあり機体の冷却がされやすいよう設計されている。また左肩にネイルダーツボックスを装着している。
- ファブニル(6型)
- クリシュナ王国軍の量産型ゴゥレム。全長10メイル(約8.5メートル)。中重級。パラメーターは装甲強度5、上半身フレーム強度5、下半身フレーム強度4、運動性4、コスト3、安全性9。
- 元々は完全なディフィンスタイプで、設計も古い旧式ゴゥレム。背中に武器を収納するための大型のバックホルダーを持つ。プレスガン「ギャラルシグマ」と盾「スクトゥム・シータ」を装備し、背中に各々得意な格闘武器を携行するスタイルが一般的。狙撃兵はギャラルシグマをロングプレスガンに改造した物を使用している。格闘武器は槍「ヘビーランス4型」やセミスパタ「ガンテ2型」に、扱いの難しさから使用者があまり居ない斬撃剣「イーストシミター」もある。コックピットは胸部から腹部。ハッチは腹背。
- 現在の6型は、シギュン率いる設計チームによって総合改修されたもので、格闘性能の向上や、腕部の運動性向上により射角が広がり、様々な作戦に対応可能となっている。それでも旧式には違いなく、エルテーミスの前では速度がまるで追いつかず翻弄されるばかりだった。アテネスの量産機ラドゥンが相手なら互角に戦えるが、精鋭が搭乗しているカスタム機や重ゴゥレム相手では性能差がかなり厳しい。
- 軍備増強にそれほど熱心ではなかったクリシュナでは、将官クラスでもこのファブニルに搭乗している。ある程度階級が上の高位魔動戦士の機体は、頭部デザインや機体色の変更などいくらかのカスタム化が行われているが、機体の性能は一般用も士官用もほとんど変わらない。機体色はアニメ版では青みのある暗緑色であるが、デルフィング第三形態の装甲に流用された中破したファブニルの装甲が赤であるということ、クリシュナの正式カラーが赤ということから、原作版では赤の可能性もある。
- 名前の由来は、北欧神話などに登場するドワーフ・ファフニール。
-
- バルド機
- 機体色はグレーに近い茶色。機体に施されたパーソナルマークは盾を意匠化した物。エルテーミスに対処するため、一時的に自機の大部分の装甲を排した事がある。それ以外にはこれといって特徴的な点もなく、頭部のデザインも微妙に違うものの他の機体とほとんど区別が付かない。バルド機の装備面で唯一他と違う点は、盾が強化型の「スクトゥム・イオタ」だという事。重量と引き換えに二重装甲とする事で、シータより防御力が上がっている
- トゥル機
- 機体色は黄土色。機体に施されたパーソナルマークはクリシュナ国旗を元にした物。頭部デザインの違いがかなり分かりやすく、目に当たる部分のスリットが左右つながっている。基本装備は2丁プレスガン。石英靭帯を6束使った豪腕ゴゥレムで、超重量大剣を両手使用ではあるが一応保持できた(デルフィングは片手で棒切れの様に扱える)。西部国境線に向かう途中奇襲を受け、ギラトスのシザーソーで両断された。
- サクラ機
- 機体色は白。機体に施されたパーソナルマークは桜花を意匠化した物。バックホルダーにはイーストシミターを装備。両腕には、彼女しか扱えないと言われる王国最重量盾「多重シールド」を装備しているため、見た目にも他との違いが判り易い。多重シールドは二枚一組になっており、各々を個別に使うのではなく左右を合体させて一つの巨大な盾として使用する。
- ナルヴィ機
- 機体色はピンク(両肩は白)。機体に施されたパーソナルマークはスペードを意匠化した物。装備の構成は一般用と同じだが、射撃を重視してバレルを延長した特製ガン(銃剣無し)を使用している。アラカン荒野への出撃時には肩の装甲を削減していた。ベクトリア峠でギラトスに撃破された後、ナルヴィはフレイアに乗り換えたためその後劇中では登場しない。
- ナイル機
- 機体色は緑(両肩は白)。機体に施されたパーソナルマークは短剣を意匠化した物。クリシュナ随一の槍使いであるナイルに合わせ、プレスガンよりランスの方をメインに使用する格闘戦仕様。アラカン荒野への出撃時には肩の装甲を削減していた。
- ロギン機
- 機体色は土色。ロングプレスガンのみを装備し、他の武装は見当たらない機体。パーソナルマークは無し。アラカン荒野への出撃時には肩の装甲を削減していた。ロギンが左利きなので、左腕でロングプレスガンを扱う。
- エルザ機
- 機体色は青(アニメ版)。2丁プレスガンとシールドを装備する機体。重量増を嫌って格闘武器は装備していない。シールドはバックホルダーに携帯したままで使用されなかった。パーソナルマークは見当たらないが、肩装甲のペイントが他と異なる。ヒュケリオンのスコルピオンテールに胴体を貫かれ撃破された。
- サガレス機
- 左手にシールドの代わりに格闘戦用のナックル系武器を装備した強襲型。ヘケラ将軍に夜襲を仕掛け、機体ごと彼を捕縛した。
- エルテーミス(クリシュナ軍仕様)
- 識別のためクリシュナ王国軍の正式カラーである赤色にペイントされ、クリシュナのマークを入れられた機体。全長やパラメータなどはアテネス軍の物と同じ。
- ワルキウレス部隊との戦いで複数のエルテーミスを鹵獲・回収したクリシュナ王国が、一番損傷の少なかったゼス機をベースにシギュン立案の再利用計画の下でこれを復元し、扱い易くなるようデチューンを施した機体。僅かな違いだが、損傷が激しかった胸部装甲などもクリシュナ軍仕様(ファブニルのものに酷似)のものに変更され、腰部装甲、膝部の肉抜きなど微妙な違いがある。
- デチューンされているにもかかわらず並の魔動戦士では手に余り、搭乗士としてジルグが選ばれ(ナルヴィも候補に挙がっていた)ミレニル部隊の戦力に組み込まれた。その後はジルグの操縦技量も相まって驚異的な戦果を挙げた。バデス率いるスペルタ部隊との戦闘において、単機でこれを迎え撃ち敵部隊の全滅と引き換えに破壊される。また、休戦協定時に回収されたデルフィングの両腕のフレーム損傷はこの機体によって付けられたものと思われる。プレスガン本体はクリシュナの一般的な型であるが、銃剣だけは独自の形をしている。盾は原作では重量増加を嫌ってか「スクトゥム・シータ」であるがアニメ版では強化型の二層盾「スクトゥム・イオタ」を装備している。
- フレイア(1型)
- この戦争が始まってからシギュンが開発した新型の試作ゴゥレム。パラメーターは装甲強度3、上半身フレーム強度1、下半身フレーム強度10、運動性9、コスト6、安全性4。
- クリシュナ初となる機動性重視の軽量型ゴゥレムで、シギュンが学生の頃(考案時期はドクター・ヘパイスとほぼ同じ)からコンセプト自体は考案されていたが、彼女の力がまだ王室に認められていなかったためお蔵入りになっていた。その後、王都ビノンテンを襲撃したエルテーミスの脅威的な性能に加え、今までの実績からシギュン自身の実力も認められていたため、お蔵入りになっていたコンセプトに光が当てられ機体開発が始まった。頭部形状などはファブニルに似ているものの中身はほとんど別物で、全体的にスマートなシルエットとなっている。肩と背中にある鰭のような抵抗尾翼が一番の外見的特徴。平地での直線スピードはエルテーミス以上なのだが、高低地形への対応と小回りが今後の改良課題。エルテーミス系の様 な跳躍補正装置の有無は不明。欠点は上半身フレームの強度が非常に脆い事で、格闘戦はほぼ無理なために射撃戦重視となっている。装備しているロングプレスガンは長距離射撃機用として新規開発されたもので、ファブニルが携行している従来のプレスガンとは別物となっている。ボルキュスと結んだ20日間の停戦期間中に試作機が完成したので量産はされておらず、現在はナルヴィが受領している1台しかない。
[編集] アテネス連邦製
- エルテーミス
- アテネス連邦が開発した最新の軽量型ゴゥレム。機体色は黄色であるが、設定資料集では白いエルテーミスも描かれている。全長12メイル(約9.9メートル)。パラメーターは装甲強度4、上半身フレーム強度4、下半身フレーム強度9、運動性9、コスト8、安全性2。
- 設計者はドクター・ヘパイス。多くの魔動戦士が受領を断ったという曰く付きの機体。動力管制の難しさと脚部の脆さによる着地の難しさが欠点(改修後も完全には解決していない)で、操縦できるセンスを持つ者は高位魔動戦士の中でも更に限られる。
- 全部で10台製造されたが、4台は訓練中の着地失敗で大破して残ったのは6台。事故の多発に加えて死亡者も出した事から実戦での配備が見送られ、軍内では「欠陥機」という評価を下された。しかし、その突出した運動性能に着目したゼスによって安全性の向上を図った再設計案が提出され、それに則って改修された5台が黄色に塗装されてワルキウレス部隊で使用された。この部隊の出した戦果によりエルテーミスは再評価され、再び脚光を浴びる事になった。
- 胴体には高位魔動戦士にしか扱えない跳躍補正装置(弾の代わりに圧縮空気を打ち出すプレスガンのような物。上体左右に1つずつ配置されている)が内蔵され、従来のゴゥレムに比べて非常に高い跳躍力(約10メイル)と機動力を誇る。各部に空力を意識したパーツがつけられており、後頭部のフェアリングも僅かながらではあるがエアブレーキの役割を果たしている。長射程のロングプレスガン「キプネス16」とカイト・シャープド・シールド4号のみを装備し、敵の射程外から撃って倒すのが主な戦い方。ゼス機のロングプレスガンは特別製の大口径仕様(弾丸の大きさは通常の倍程もある)で、驚異的な威力を見せている。フレーム強度と引き換えに軽量化が優先されているため格闘戦にはあまり適さないが、優れた乗り手ならその 身軽さを活かしての三次元的な格闘も行える。
- 名前の由来は、ギリシア神話の女神・アルテミス。
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- シオン機
- 外伝小説に登場する、蒼色にペイントされたエルテーミス。残った6台の機体の内、ワルキウレス部隊に引き取られなかった最後の1台がどうなったか本編では言及されていなかったが、シオンが受領していた。
- しばらくは次世代機開発のための実験機として使われていたが、テストパイロット達からも敬遠されて乗り手が居なくなり、解体されてシートを被せられたまま格納庫の片隅で死蔵されていた。未改修の機体であるため、脚部の脆さを含めた機体バランスは開発時のままで、改修されたワルキウレス部隊仕様のエルテーミスより操縦難易度は上。この機体はドーファンの独断によって極秘に実戦配備されたもので、格納庫のシートの中身はダミーに摩り替わっている。
- エルテーミス・ネオス
- アテネス連邦が開発したエルテーミスの新型。パラメーターは装甲強度2、上半身フレーム強度3、下半身フレーム強度9、運動性9、コスト9、安全性5。
- 設計自体は終わっていたが、旧エルテーミスが事故多発で欠陥機扱いされたため、計画段階で凍結されていた。その後、ワルキウレス部隊の活躍によりエルテーミスが再評価されたことで、計画が再開されて完成に至った。
- ネオスの頭部は、旧エルテーミスにあった頭部の垂直尾翼とフェアリングは無くなっていて、丸い形状になっている。上半身の装甲枚数を減らして軽量化することで、旧エルテーミス以上の着地安全性を実現したが、パーツ数が1.
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- 前期型
- パラメーターは装甲強度5、上半身フレーム強度3、下半身フレーム強度3、運動性3、コスト3、安全性10。対ゴゥレム戦がまだ想定されていなかった時代の機体で、現在戦闘には殆ど用いられていない。主に教習用や作業用、城門破壊などの工兵的な用途で用いられている。
- 後期型
- パラメーターは装甲強度4、上半身フレーム強度5、下半身フレーム強度4、運動性5、コスト3、安全性10。侵攻を目的とした発展を遂げた機体で、対ゴゥレム戦を想定して各部の装甲バランスなどが見直されている。プレスガン・剣・シールドという侵攻型の基本装備を確立。アテネス連邦製ゴゥレムの基礎を築いた。
- アキレウス
- アテネス連邦軍スペルタ部隊所属のテュペル専用ゴゥレム。パラメーターは装甲強度10、上半身フレーム強度13、下半身フレーム強度13、運動性7、コスト15、安全性9。
- 名門テュペル家の象徴とする機体にすべく私財を投じ、最高級の石英をふんだんに使って造られたワンオフゴゥレム。本体性能だけみると名機と呼ばれるに相応しい超高性能機だが、機体完成後に当主の要望で追加された装飾とあらゆる戦闘を想定した過剰な重装備(両肩にセミスパタ、両腕にシールドとプレスガンが一体化した特別装備をそれぞれ携行)が、戦闘時にはデッドウエイトとなり肝心のバランスを崩してしまっているという本末転倒な状態。量産型ゴゥレムを遥かに凌駕するスペックにテュペルは自信満々で戦いに臨んだが、搭乗士の能力が機体の性能に見合っておらず、全く活躍できないままジルグのエルテーミスに一瞬で破壊された。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する英雄・アキレウス。
- ドラギア
- 将軍補佐アイレス専用の指揮官用カスタムゴゥレム。
- 原作では名称未設定だったが、劇場版アニメの公開に際して命名された。所持する巨大な戦斧が特徴の機体。ベースは、指揮官用の母体として様々なカスタムタイプを生み出してきた、バランスのいい優秀なゴゥレム。アラカン荒野からの撤退中、襲撃してきたジルグの驚異的な実力の前にあっさりと敗れ去った。
- ベルセボネ
- 主席将軍補佐バデス専用の指揮官用カスタムゴゥレム。パラメーターは装甲強度7、上半身フレーム強度9、下半身フレーム強度7、運動性6、コスト8、安全性8。
- 原作では名称未設定だったが、劇場版アニメの公開に際して命名された。アイレスのものと同じゴゥレムをベースにしている。乗り手がアテネス随一の槍使いであるため、ランスの柄にプレスガンを仕込んだ「ランスガン」を使用した格闘戦を得意とする。左肩にも固定型プレスガン「コラボーンショット」が装備されている。これらのプレスガンは低威力の近距離用で、牽制や間合いを測るのが主な用途で敵を直接倒すためには適さない。スペルタ部隊との連携でジルグを追い詰めたが、リザーブしていた動力で一瞬だけ動かせたデルフィングの横槍で胸部装甲を破壊され、その隙に機体から脱出していたジルグが破損部から直接バデスを射殺した事で敗れる。
- プリギア[4]
- レト専用のゴゥレム。アニメ版ではラドゥンのカスタム機という設定。漫画版ではその詳細がはっきりしていないが、頭部デザインはラドゥンとは完全に異なっている。レトが狙撃兵なためロングプレスガンのみを装備しているようで、今の所他の武装は見当たらない。
[編集] オーランド製
- ガイン将軍専用ゴゥレム
- 肩に「魂」という漢字がペイントされたガイン将軍専用のゴゥレム。長短合わせた二丁プレスガンと背中に大剣を装備している。モラーク将軍救援のため駆けつけたガインは、単機で斜面を滑り降りながらイオとレトそれぞれを相手に同時に立ち回り、イオのトロイアのプレスガンを破壊、レトの機体を小破させるという活躍を見せる。その後自分の部隊と共に攻勢をかけ、イオ率いる部隊を退かせた。
- 旧式ゴゥレム
- モラーク将軍の部隊に配備されていたゴゥレム。頭部の形状や装甲の形から、どことなくのっぺりとした印象。プレスガンと腰には鞘に収納される片刃の刀剣を装備している。性能はかなり悪いようで、ガイン将軍の腕前を持ってしてもイオとその部隊相手に戦うのは厳しい模様。乗っているのが新兵という事もあり、イオ大佐率いる15台の精鋭相手に、40台以上で掛って全く相手にならなかった。また、モラーク将軍の搭乗した機体には一般機との識別用の為と思われるマントと丁髷状の飾りが施されていたが、一般機との性能差は見られず、レトにプレスガンを、イオには刀すら破壊され絶体絶命の危機に陥っていた。
- ガイン将軍の部隊のゴゥレム
- ガイン将軍が指揮する部隊のゴゥレム。旧式の物に比べて全体的にデザインが少しゴツくなっている。
- 石英
- 石英という呼称だが、実際に存在する石英とは全く異なる作中独自の鉱物。大きく二つに分類でき、魔力に反応するものを反応系石英、魔力に反応しないものを無反応系石英と呼ぶ。反応系石英は種類によってさらに柔軟系、発光系、発熱系、耐熱系などに分類され、かなり万能な素材として扱われている。無反応系石英は剛性の高い物が多く、建材やゴゥレムのフレームおよび装甲材などに使用される。クルゾン大陸からは金属が採取できないため、食器、装飾品等身近なものから、ゴゥレム等の兵器まですべてこれらの石英で製造されている。魔道技師の実力によっては、柔軟系石英の配列を操作する、違う石英同士を練り合わせる等の技術を用い、任意の硬度・粘度を持つ石英を生成することも可能。
- 魔動巨兵(ゴゥレム)
- この世界での戦闘用ロボットの呼称。柔軟系石英を精製して造られた石英靱帯と、魔力を各部に伝える伝達系石英[5]、フレームと装甲に利用される高剛性の無反応系石英によって構成される。パイロットは魔動戦士と呼ばれ、ゴゥレム用プレスガンが使用可能な魔力量を持つか否かで高位戦士と下位戦士に分かれる。
- プレスガン
- 火薬も燃料も使用せず、魔力によって石英靱帯を収縮させピストンを作動、それによって生じた圧縮空気により弾丸を射出するという、エアガンに近い原理を持つ火砲。石英靱帯によって作動するため、飛距離や貫通性能などが使用者の魔力量で異なる。歩兵用のプレスガンに比べてゴゥレム用大型プレスガンの歴史は浅く、高コスト(プレスガン2丁でゴゥレム約1台分)の武器である。同じ国のものでも銃口の形、口径、銃身長、弾倉の位置、照準器の形、銃剣の形に違いがあり、バリエーションは豊富。弾も石英なので、戦場に散らばる使用済み弾丸や装甲板などを回収し、切削・研磨し再利用することが可能。
- 古代人
- 今から1000年以上前に存在した人類。魔力を持たず、石英ではなく金属や石油による高度な科学文明を築いていた。古代の遺産であるアンダーゴゥレム「デルフィング」も魔力に頼らないで動く。現代人はその末裔だと考えられてきたが、デルフィングを調査した結果、古代人からは別の種だと認識されていた可能性が高くなった。
- 独立大戦
- 80年前、旧アテネス帝国の支配下にあったクリシュナ・アッサム・ベルゲンが起こした独立戦争で、オーランドの助力を得たクリシュナとアッサムが独立を果たした。唯一ベルゲンだけが独立に失敗し、戦後も五度反乱を起こしたが全てアテネスによって鎮圧されている。この大戦は長期間に及び、泥沼化した戦況は双方に非人道的行為を誘発。多くの残虐行為により各国に遺恨を残したが、特にアテネス連邦では歴史を歪めた偏向教育が行われ、若年層は他国に対する敵対心を強く植えつけられている。
- 魔力無者(アン・ソーサラー)
- 100万人に1人の非常に低い確率で生まれると言われている「魔力を持たない」人間。石英操作に関して、子供でも出来る当たり前の事すら全く出来ない彼らは「能無し」と呼ばれて差別され、仕事から日常生活に至るあらゆる場面で石英製の機械が使われているこの世界では、日々の生活にも苦労している。今まで本物を見たことがなかったというボルキュスの台詞(アニメ版より)があるほど稀有な存在のようで、アロー兄弟以外、今の所作中には登場していない。アロー兄弟は、故郷の村には住まず少し離れた場所に畑と家を構え、父親から教え込まれた全てを手作業でこなす生活を送っていた。
- クリシュナ王国
- 大陸中央部に位置する王国。現在の元首はクリシュナ9世。ゴゥレムを約200台弱保有し、その内80台強が王都ビノンテンへ、残りを各地の防衛に配備している。土地は枯れた荒野が多く、緑はあまり多くない。基本的に、川やオアシスや湖など水のある場所に人が暮らしている。湖に隣接したビノンテンを王都としている。石英採掘が大きな産業で、中でも反応系石英の採掘量は大陸一。他にも水産業も盛ん。アテネス連邦、アッサム王国とは同一の言語を持つ。
-
- ミゾラム要塞
- 西部国境線にあるクリシュナ王国最大の防衛拠点。駐留する西部国境守備軍には、クリシュナが保有するゴゥレムの中から王都に次ぐ数が配備されている。現在も討伐軍と交戦中だが、これはあくまでボルキュスの背後を突かせないための足止めに過ぎず、本隊は要塞を無視してクリシュナ領内に侵攻したため本来の役割を果たせなくなっている。
- アテネス連邦
- オーランドとクルゾン大陸を二分する大国。かつてはアテネス帝国という名称だった。大陸西部に位置し、ゴゥレムを700台強保有する軍事国家。首都はイリオス。現在はアッサム王国を併合し、ベルゲン、カドマン、バンクラスの四つの地方を自国領土に持つ。国内の石英資源が枯渇しかかっており、備蓄分は後10年しか持たない。その為に資源の豊富なクリシュナを欲して侵略戦争を開始したが、デルフィングというイレギュラーの存在で予想もしていなかった大敗という結果に終わり、今後は逆にクリシュナからの報復やオーランドからの侵略に備えなければならない立場となる。
-
- イリオス連邦兵軍学校
- アテネス連邦の首都イリオスにある軍学校で、ロキス書記長やボルキュス将軍もここの出身。他にも、アテネス側の登場人物の多くがこの学校の出身者。リィとクレオの2人は2年で卒業しているが、これはワルキウレス部隊入隊のための特例措置で、通常は卒業まで最短でも6年かかる。
- オーランド
- アテネス連邦とクルゾン大陸を二分する大国。大陸東部に位置する宗教国家で、教帝を頂点に戴き、神祇衆と呼ばれる文官による議会政治制を執っている。国土の大半が山岳地帯で、山頂部を切り開いた町村を形成している。アテネスとは「独立大戦」の頃から敵対関係にある。アッサム内乱への武力介入に際し、クリシュナ側に合同軍事演習を持ちかけてそれを利用してアッサムへと派兵したため、クリシュナが攻められた元凶といえる国。アッサム内乱での敗戦で一時非戦派が勢いを得ていたが、同盟国クリシュナへの軍事支援を決定する。ただしそれは表向きで、神祇衆は戦後のクリシュナ領土分割という密約をアテネス側と結んでいた。小手先の介入はあってもオーランド自体は50年に渡りまともな戦を経験していないため、国� ��上層部は完全に平和ボケしており、危機意識に乏しく軍を冷遇している。そのためアテネス側からは、本格的な戦争になればもはや敵ではないだろうと考えられている。
- ソリラ王国
- クルゾン大陸から南西に離れた島にある国。いまだ詳細不明。
- アッサム王国
- クリシュナの隣国で、アッサム国立士官学校があった。中立の立場を取っていたが、軍のクーデターに起因する内乱によりアテネスとオーランドの武力介入を許す。内乱はボルキュス将軍の虐殺行為でクーデター軍が瓦解したためアテネスの勝利に終わり、オーランドは撤退、アッサム王国はそのままアテネスに併合されてしまう。
-
- アッサム国立士官学校
- ライガットたちの母校。アテネス・クリシュナ・アッサムの三国が共同で設立した学校だが、各国が軍事技術の提供を渋ったために軍学校としてはあまり用を成さなかった。代わりに学部は多岐に渡り、卒業生は軍以外の分野で活躍することが多かった。アッサムでクーデターが発生した事により創立31年目で廃校。
[編集] 劇場版アニメ
全6部作として順次公開された。2011年現在では少なくなった手描きによるロボット表現を採用している。物語の展開が原作に追いついたため、第五章途中からアニメオリジナルの展開となり、ボルキュスの戦死による王都攻防戦終了までを描く。
- 第一章「覚醒ノ刻」(かくせいのとき)
- 2010年5月29日公開。上映時間は50分。
- 第三章公開記念として、2010年9月15日深夜にTOKYO MXにて地上波初放送された。また、BS11においても同年9月17日にANIME+枠にて放送された。
- 第二章「訣別ノ路」(けつべつのみち)
- 2010年6月26日公開。上映時間は50分。
- 第一章と同じく、こちらも9月22日深夜にTOKYO MXにて地上波初放送された。公開から約3か月後での地上波放送は異例である。また、BS11においても9月24日にANIME+枠にて放送された。
- 第三章「凶刃ノ痕」(きょうじんのきず)
- 2010年9月25日公開。上映時間は46分。
- 第四章「惨禍ノ地」(さんかのち)
- 2010年10月30日公開。上映時間は48分。
- 第五章「死線ノ涯」(しせんのはて)
- 2011年1月22日公開。上映時間は47分。
- 第六章「慟哭ノ砦」(どうこくのとりで)
- 2011年3月26日公開。上映時間は52分。
[編集] スタッフ
[編集] 各章リスト
「キャラ作監」は「キャラクター作画監督」、「メカ作監」は「メカニック作画監督」を表す。
章 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | キャラ作監 | メカ作監 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第一章 | 覚醒ノ刻 | 十川誠志 | アミノテツロ | 羽原信義 孫承希 | 乘田拓茂 | 松村拓哉 | |
第二章 | 訣別ノ路 | 寺岡巌 | 吉村章 | 鎌田晋平 江上夏樹 | 松田寛 福島秀機 | ||
第三章 | 凶刃ノ痕 | 榎本明広 | 山口武志 羽原信義 | 藤原未来夫 小林千鶴 | 前田明寿 | ||
第四章 | 惨禍ノ地 | 徳土大介 | 徳土大介 北條史也 | 肥塚正史 | 重田智 伊藤浩二 | ||
第五章 | 死線ノ涯 | 吉川博明 | 髙橋秀弥 羽原信義 | 乗田拓茂[6] | 松村拓哉[6] | 小林千鶴 竹谷今日子 朴性厚 山岡信一 (レイアウト作監) | |
第六章 | 慟哭ノ砦 | アミノテツロ 羽原信義 | アミノテツロ 羽原信義 髙橋秀弥 広瀬勝利(演出助手) | 乗田拓茂(総作画監督) 小林千鶴(総作画監督) 乗田拓茂 小林千鶴 松川哲也 | 松村拓哉(総作画監督) 前田明寿 立山信也 朴性厚 松村拓哉 |
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「Fate」
- 作詞・作曲 - KOKIA / 編曲 - 伊藤真澄 / 歌 - KOKIA
- エンディングテーマ (第一章 - 第五章)「SERIOUS-AGE」
- 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 藤間仁(Elements Garden) / 歌 - 飛蘭
- エンディングテーマ (第六章)「嘆きの音」
- 作詞・作曲 - KOKIA / 編曲 - 伊藤真澄 / 歌 - KOKIA
[編集] ピクチャードラマ
DVD&Blu-ray Disc収録の映像特典ピクチャードラマ。
- 第一章『大陸暦784年アッサム国立士官学校の某所にて』
- 第二章『イリオス連邦兵軍学校』
- 第三章『クリシュナ9世、御前試合』
- 第四章『ミレニル部隊、結成!』
- 第五章『潜入!ボルキュス邸』
- 第六章『運命に抗おう』
[編集] ウェブラジオ
『ブレブ・レイディオ』のタイトルで2010年4月30日から2010年9月14日まで、ウェブラジオがアニメイトTVにて配信された。全9回。隔週金曜日更新。『クリシュナ王室広報局』と『クリシュナ王宮女官室』の2番組体制で配信されている。
[編集] パーソナリティー
- クリシュナ王室広報局
- クリシュナ王宮女官室
[編集] ドラマCD
2010年11月24日にランティスより『劇場アニメ ブレイク・ブレイド 番外編ドラマCD 』が発売された。
[編集] 外伝小説
外伝オンライン小説『ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆-』が2010年4月16日より『GA Graphic』にて連載中。毎月1話ずつ更新。アテネス連邦とクリシュナ王国の戦端が開かれて1ヵ月後の、ミゾラム要塞を中心に設定された西部国境戦線を守備する、ファブニル4台で構成されるダナン小隊を中心とした話となっている。
[編集] 書誌情報
吉永裕ノ介『ブレイク ブレイド』発行:フレックスコミックス・発売:ソフトバンククリエイティブ 〈フレックスコミックス〉、既刊10巻。
- 2007年4月25日発行(2007年4月12日発売) ISBN 978-4-7973-4142-3
- 2007年9月25日発行(2007年9月12日発売) ISBN 978-4-7973-4433-2
- 2008年3月25日発行(2008年3月12日発売) ISBN 978-4-7973-4704-3
- 2008年9月20日発行(2008年9月12日発売) ISBN 978-4-7973-5015-9
- 2009年2月20日発行(2009年2月12日発売) ISBN 978-4-7973-5290-0
- 2009年7月20日発行(2009年7月12日発売) ISBN 978-4-7973-5543-7
- 2009年12月20日発行(2009年12月12日発売) ISBN 978-4-7973-5754-7(通常版)/ISBN 978-4-7973-5809-4(限定版)
- 2010年6月1日発行(2010年5月25日発売) ISBN 978-4-7973-5967-1
- 2010年12月20日発行(2010年12月11日発売) ISBN 978-4-7973-6295-4(通常版)/ISBN 978-4-7973-6299-2(限定版)
- 2011年8月20日発行(2011年8月12日発売)ISBN 978-4-7973-6628-0(通常版)/ISBN 978-4-7973-6629-7(限定版)
[編集] 限定版
- 第7巻限定版は、カバーが通常版と異なる。
- 第9巻限定版は、通常版とのカバー違いの他に描き下ろしイラストを含めた卓上カレンダーが付属した。
- 第10巻限定版は、通常版とのカバー違いの他にゴゥレムの設定資料や描き下ろし漫画、作者インタビューが載った小冊子『ブレイクブレイド 設定資料集 Vol.1』と収納ケースが付属した。
[編集] 電子書籍
2007年7月12日より有料電子書籍版がYahoo!コミックにて配信中である。
[編集] 関連商品
コトブキヤの『クロスフレーム』シリーズより、「デルフィング」「エルテーミス」「ファブニル(一般機)」のプラモデルが順次発売されている。また千値練の『RIOBOT』シリーズ第1弾として、「デルフィング(第二形態)」、第2弾として、「デルフィング(第三形態)」、誌上通販で「デルフィング(第一形態)」のアクションフィギュアが発売中である。
- ^ 単行本第10巻通常版初版帯より。
- ^ 漫画版では冷却炉と誤表記されていたが、劇場アニメ版で冷却システムに変更。
- ^ 以下、ゴゥレムのパラメータは全てコミックス10巻限定版特典、設定資料集Vol.1より
- ^ 『グレートメカニックDX.16』第16巻、双葉社、2011年3月、 単行本 ISBN 978-4-575-46456-6。
- ^ 照明や熱源、機械の動力にも使われる
- ^ a b (総作画監督)
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