今年最後の翻訳である、英語特許の和訳をしているが、今回もまたスペルミスで悩んでいる。
単純なもの、例えば "less then 90%" は、"less than 90%" が正しいとすぐわかる。
また、"source of calcium source" では、"source" が重複しているとすぐわかるから、まだいい。
困ったのは、実施例で "liophylize" という動詞が出てきたが、この単語は辞書に載っていない。
結論から言うと、正しくは "lyophilize" であり、「凍結乾燥する」 という意味だ。
あなたが無効になっている医師を納得させる
答えがわかると、「吸湿性の化合物だし、加熱したくないから凍結乾燥なんだろうな」 などと、
本業での合成実験のことを思い出してみたが、最初は何のスペルミスなのかわからなかった。
"liophylize" で検索すると数件ヒットしたが、特許の他は、バイオ関係の掲示板のようで、少なすぎる。
"liophilize" でも何件かヒットしたが、「もしかして:lyophylize」 と出て、正解に近づいた。
そして "lyophilize" で検索して、辞書も見て、やっと安心した。
人の飲料水guidleine
この特許はスロベニアの製薬会社が申請したもので、英語ネイティブではないから、スペルミスも当然か。
検索でヒットしたスペルミスも、スペインなどのサイトの英語版だから、ミスは仕方ないのかも。
非英語圏では、例えば不可算名詞の複数形という誤用も、よく見られるそうだから。
そこで、スペルミスの辞書がないか探してみたが、語彙数が限定的であり、あまり使えなかった。
すると "SpellWeb" という、ネット検索でのヒット数を比較するサイトが見つかった。
(現時点で接続できない)
ECGリードを取得します
単語2つを入力すると、グーグル検索でそれぞれ何件ヒットしたかが表示される。
正しいスペルであれば、何万件もヒットするから、ヒット数が多い方が正しいと推測できる。
これはネット上の情報をコーパスとする方法で、「言語」2007年7月号でも取り上げられている。
確かにグーグル検索結果が、そのまま言語研究に使えるわけではないのだが、
単に、その単語が存在しているかどうか、使用例が多いかどうか、という情報を得るには便利だ。
今回の特許でも、主語がない、動詞がない、という判断に迷う個所が複数存在する。
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